赤ちゃんが生まれた日
2006年 04月 21日
たくさんの方からお祝いのメッセージありがとうございます。
全部全部感激しながら何度もくりかえし読んでます。
個別レスが難しいのでレスのかわりにどんどん更新します。ごめんなさい。
さて。
赤ちゃんが生まれた日の話。
夜中三時頃目がさめてトイレにいくと、赤く、ぽちょんとおしるしが。
おしるしというのは子宮口がいよいよ開いてきて多少出血する事で、要はもうすぐ陣痛が来るよという合図。
ありゃまあ、と夜中にコンタクトの液だのメガネだのまだ入院準備荷物に入れてなかった物を人知れずちまちまと入れて準備。
4時半すぎか、眠たいやら眠れないやらでうとうとしていると、いきなりまたぐらからあったかいお湯がジョワ~っと。
いよいよほうけておしっこもらしたか?
いやそんな量じゃないぞ。コントロール不能だし。パジャマぐっしょ。
破水かあー。
陣痛前に破水ってのは順番的にはあまりよろしくないのだよ。生まれるまでにまだ時間があるというのに赤ちゃんが苦しくなるからね。
おなかは時折張って気持ち痛い程度。
破水したら即入院だ。とりあえず着替えてラクダ夫に「起きて。破水した」と言い、一人せっせと支度。
ラクダ夫、起きねえでやんの。
まあいい。支度支度。
病院に電話し行くことを伝えてラクダ夫を行くぞ起きろ、とやっと起こす。
「おーし!行くぞ~!♪」
と寝ぼけたアホ面でガッツポーズまでしてのたまうラクダ夫にあきれながら母に「行って来るね」と。さすが仕事人の母の反応はいい。
それにしても水がどんどんおりてきてくるから何か良いパットがないだろうか。
母が差し出したのは幸四郎が使っていたわんこ用のおしっこシート。
「いいじゃんこれ。」
と三つ折りにしてパンツにはさんでGO!
病院にはすぐ行くと言ったのだが外野がもたもたしてるから結果的にはのんびりモード。別にあわてる事じゃなし。私もコンビニに寄り、食べ物買って道中食ってる余裕っぷり。
6時前に病院に到着、破水の診断をしてもらい、(先生も大変だねえ。すごい仕事だよね)洋室か和室か部屋の希望を聞かれ和室を選んで入室。
きれいな4畳半。トイレや水まわりもすごい。イマドキの産婦人科はホントすごいな。値段はその分高いけどね。病院決める時点では入院費が高いだなんて知らないわけで。
破水した人は感染予防で点滴をうつ。
これらが終わったころ本格的に陣痛が始まった。
いやはや苦しいのだよ。キタキタ~と思って痛いのは1分間くらいなんだかおなかがぐーっときゅう縮するのがすごい痛いのだよ。体の力を抜いて深呼吸すると痛みが少ない。ずっと呼吸法をやってやり続けて何時間も。
何時間もだよ~!!!
陣痛の間隔が開かなくなってきたので分娩室へ。三時前くらいかしら。
分娩室に入ってもすぐに生まれるわけではなくまだまだ待っててね。ということでひたすら波打つように終わる事なく襲って来る痛みを呼吸法でやりすごしながら耐える。
深呼吸ったっておなかが邪魔で空気入らないわけよ。想像つきます?空気入るスペース無いって感じ。
子宮口全開で赤ちゃんがだいぶ降りて来てたまにはいきんでもいいよと言われたけどまだほったらかし。
この日は3人唸ってるからね。つか先生ついてたって出ないもんは出ない、まだなもんはまだなんだから仕方ない。隣りで手を握ってくれようとするラクダ夫だが、ぶっちゃけ手を握られるのもうっとおしい。痛いとこさする?とか助産婦さんに言われるけどさわられるのうっとおしいんだってば。
かわいくないが一人で耐えるのが一番楽。
「ぐわ~痛いよ~。かんべんしてよ。はあはあはあはあ。」
いつまで続くかこの苦しみ。
たまに気分転換にとラクダ夫にブログ更新しろと指示するが、「メール画面から普通にメール書いて送信すればいいんだヨ!」と何度も言うのだがブログのコメント画面を開いてる。
アホたれ~!んなことでイライラさすな!
おまけに打つの遅いし。
でも更新したとたんにバンバン応援メッセージが入って感激。
痛みに耐えながらもちゃんと誰からどうだこうだ、と全部聞いていたのだよ。
先生が6時頃かと5時頃言われ6時になった頃今度は陣痛が弱くなってしまい、
「こりゃダメだ陣痛ピークで気張らんとでないわけよ」、と説明され、
でも頭出口まで来てるから出さんとなあ、
ってことで赤ちゃんの頭にバキュームの機械、要はトイレのつまりをシュポシュポするような原理の吸盤をつけて引っ張りだす事に。
「おりゃーいきめー!」
「うーん痛いぃぃぃ~~!」
「痛いって言うな。力が逃げる!」
さっき痛いって言っていいって言ったじゃんか、くそお~(涙)
「ほらもういちど!いきめ!」
「ぐわ~!」
「ほら最後だから死ぬ気で頑張って!」
「ぐ~~~!」
(にゅるにゅるずるずるっ!)
出た!?
足元をみる。
あ。出た!出てる!
先生が赤ちゃん持ってる!
「ふにゃふにゃ、ギャア、、、オギャーオギャー!!」
泣いてるう。
かわいいよお~♪
いやん見たいみたい。
「かわいい~!」
生まれてきてくれてありがとうなんて高尚なことは一切思わない、ただただ
「かわいい~!」
それだけ。
今までの苦しみなんてコロリと忘れ、超ごきげん。
「いやー良かった。良かった。おめでとう!」
先生が握手してくれる。
うれしい。
分娩室はたちまち写真撮影大会に。
そのうち胎盤も出て来た。
「胎盤見たい!」
と言うとこんなもん見たいなんてめずらしいねえ、と言われる。板に膜張ったかんじ。面白い。
生まれた子のへその緒を切ってくれ、ちょっと拭いたらすぐに私の胸の上に。
先生、
「これが重要なんだよ」と。
助産婦さん、
「赤ちゃんは出てきたばかりで寒いから体温で暖めてね。」
生まれる時ちょびっと切った所を縫うのが痛い。
痛いっつってるのにラクダ夫は写真とりまくってるし。
痛い顔撮るなよー!
先生は縫い終わり二時間ぐらいこのまま休んでてね、と言って去って行った。
いやーかわいい。かわいい。
それしか出てこない。
二時間、疲れてるけど眠らずに赤ちゃんをながめながらずっと起きてた。
その後赤ちゃんが産湯につかり、体重測定し、足型を取って戻ってきた。
きれいな顔になったよ。
かけつけた母も加わり部屋で休む。
かわいい~!
夜9時半。
こんな一日。
by nokorakuda
| 2006-04-21 13:43
| 悠大成長記録(妊娠・出産)